自分の実力を正確に知る-今から間に合う受験対策

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受験のために自分の実力を正確に知る 短期間で効果のある学習法

模試を活用し自身の能力レベルをしっかりと把握しよう!

今は様々な勉強法、ツールがありますが、効果的な学習をするためにひとつ共通して言えることは、自分の今の実力がどの程度なのか知ることです。
試験に受かることが目的なら、合格ラインに達しているのか、達していないのか、どれくらいで合格ラインに達することができるのか、それらを踏まえて対策を立て、勉強方法、時間を選ぶことが大切です。 そのために役立つ基本とは……


中学受験なら

全国学力テスト
文科省による全国の小学校で開催される学力テスト
首都圏模試センター統一
のべ約7万人もの受験生が受ける、首都圏最大規模の模試。中学入試業界で有名な「日能研センター模試」「四谷大塚合不合判定」と肩を並べる「三大模試」の一つ。受験者数は首都圏だけに限ると、トップ。 中堅校以下に向けた合格判定の精度が高いく、首都圏模試はどんな志望校でも高い精度の判定が出ることでが大きな特徴。同時に8校の志望校判定ができるだけでなく、ライバルの併願校なども掲載しているため、弱点の把握や併願校選択にも役立ちます。
四谷大塚 合不合判定テスト
国内最大を誇る、中学受験の全国模試。受験者数が多いことで、信頼性の高い模試と言えます。 特にターゲットとする層は、上位校・難関校などの、平均よりも高いランクの層。 秋以降に実施される第3回以降が、学力を図る上では重要なテストとなります。 基礎から応用まで、範囲も幅広く出題され、難関校までの判定をカバーしている模試ですので、後半の問題の難易度は高く、全体として正答率は低めです。 テスト終了後、一週間程度で詳細な結果が郵送されますが、偏差値などの判定については、web上での閲覧も可能。また、インターネットにより解説授業を受けることも出来、 80校以上の中学校で模試を受けることが出来ます
日能研全国公開模試の概要
全国で約1万2000人の受験者数、最大規模の中学受験模試。日能研が母体のため、受験者数の多くが日能研生ですが、誰もが受けられる公開模試となっています。R4偏差値(80%)により、精度の高い判定が行われています。問題の難易度は易しいものから難しいものまで出題され、偏差値の数値は、四谷大塚と同程度で弾き出されることが多いでしょう。判定結果は、翌日にはwebで配信されるため、スピーディな分析が可能です。これはどの模試よりも早いので、すぐに今の自分に必要な科目や勉強を決めるのに役立ちます。
合格力判定サピックスオープン
サピックス生が中心の模擬試験。2010年からは公開模試となりました。特徴は、模試受験者の学力がハイレベルのため、難関校の正確な判定がでやすい模試であることです。受験者平均は約5000人程度と、少ないものの、受験者層のバラつきが少ないため、難関校受験者にとって、模試の信頼性はむしろ高いと言えるでしょう。成績推移表にて、全4回分の平均偏差値を出すことで、その精度はより高まりますので、難関校を目指されている場合には、複数回受験すると良いでしょ もっとも、中堅校を目指す生徒さんにとっては、合格判定の信ぴょう性は高いとは言えませんので注意が必要です。
五ツ木・駸々堂 学力テスト
五ツ木書房が運営する近畿圏最大規模の模擬テストです。近畿2府4県にある私・国公立中の募集人員の約60%(平成26年度の受験者数で比較)が受験。小学5年と小学6年を対象としています。近畿圏には大手塾が実施する模擬テストは「能開センター模試」、「希学園公開テスト」、「馬渕教室公開模試」、「浜学園模試」、「成基学園オープンテスト」と数多くあります。五ツ木模試は唯一塾主催ではない模擬テストとなっています。そのため、塾の授業内容に左右されることなく、また出題範囲も公立小学校の学習進度に合わせているため、公平に学力を判断することができます。
浜学園 公開学力テスト
43年目という歴史ある模試で、過去500回以上の豊富なデータに基づいています。浜学園生が母集団となるため、最難関校や難関校向けの受験生にとって、精度の高い判定が出やすいと言えます。 もし中堅クラスの学校を志望校とするならば、別の模試も受験すると良いでしょう。問題の質が高く、現役の講師陣が作成しているだけでなく、10名以上の講師によるチェックという徹底ぶりで、質を維持しています。出題単元ごとに、難易度や正答率は異なるため、個々の弱点や問題の難易度が把握できることも特徴の一つ。
小6学校別プレ入試
各校の入試問題の傾向に沿った問題が出題されるので、リハーサルとしては最適。最難関校、難関校に強い浜学園の分析によって作成された模試ですので、高い信頼性を誇ります。 下記の学校のプレ入試が行われます。
灘中、甲陽中、星光中、洛星中、六甲中、東大寺中、洛南高附属中、西大和中、神戸女学院中、四天王寺中、関学中、関大・同志社・立命館系列中、男子難関統一、女子統一
名進研 プレ中学入試
受験者数は1回あたり700~900名と、愛知県内で最大。母集団は大部分が名進研の本科生。日能研の公開模試と比較すると、全体として問題は易しめ。日能研が全国共通問題に対して、名進研は愛知県に特化しているため、首都圏にある最難関中学に対応する必要性がありません。名進研の本科生に合わせて、第2回までの試験は、塾で行われている範囲が出題されます(内容はHPに公開。3回目以降は全体の範囲から出題される)。問題内容は、過去に実際に出題されたものに、毎年変化する出題傾向を反映。
志望校別プレ入試
学校別の傾向をもとにした名進研の公開模試。名進研による膨大な情報から分析された入試予想問題にもなっています。小問ごとの正答率などのデータだけでなく合格判定を掲載するため、最終的な志望校選択や、学力の把握を行うことができます。受験者に応じて必要な勉強範囲が具体的に提示されるのも、有益な情報。

高校受験なら

Vもぎ
株式会社進学研究会が主催する、東京都と千葉県の模試。受験者数は年間の延べ26万人以上となり国内最大規模。60年以上の歴史と高い判定精度が特徴。膨大な情報のデータ集を用いて、志望校や併願校を適切に選択することができます。 「都立Vもぎ」都立3校と私国立2校の判定が可能。都立受験生向け、基本問題が中心。
「県立Vもぎ」千葉県の公立高校の傾向問題。都立Vもぎと同じく、公立3校、私立2校の判定が可能。
「私立Vもぎ」私国立高校用模試。私立6校までの判定が可能。都立Vもぎよりも問題の難易度はやや高め。
志望校判定の他、「学力分析表」は、学力を分析する貴重なデータとなります。本来の実力では得点できたはずなのに、取りこぼしてしまったことや、ケアレスミス、それをなくすためにはどうすれば良いかといった、具体的な学習法につなげられます。現時点での実力を出せた場合の偏差値を測ることも。
私立高校の一部では、Vもぎの得点による入試相談により、併願確約が行われる場合がありますので、有利に入試を進められる場合も。
北辰テスト
北辰図書が運営する埼玉県内において受験者数№1の模試。65年もの歴史があり、埼玉県内の中3生の9割以上が受験する大規模なものになります。
大きな特色の一つに、私立高校の「確約制度」があります。県内のほとんどの受験生が受験することから、入試本番と変わらないほどの学力判定ができ、私立高校の多くでは、北辰テストの偏差値をもって、入試本番前に合格を確約する仕組みです。もちろん、公に認められているルールではなく、暗黙の了解とされていますが、現実に行われていますので、北辰テストを受けない受験生にとっては、かなり不利となります。
問題形式は埼玉県公立入試の傾向に合わせているため、教科書レベルの基礎的な出題です。記述問題や英語のリスニングも網羅されています。中2は学年末に1回、中3は年8回行われます。確約制度の対象となる時期は、中3の秋以降の成績を言われていますが、中2から受けるのがお勧め。また、「北辰のかこもん」も販売されているので、これを何度も繰り返し解くのも有効です。志望校判定は4校までで、A3~A1=安全圏、B3~B1=合格圏、C3~C1=努力圏、D=要検討の10段階で表されます。
神奈川全県模試
株式会社伸学工房が主催する、神奈川県内最大級の模擬試験。多いときで1万人の受験生が受け、特に判定の精度が高いのは、神奈川県立高校の学力検査です。問題数や出題形式なども、県立高校学力検査と同様の形式に設定されていますので、入試のリハーサルになります。公立高校3校、私国立4校の判定が可能となります。判定の精度は細かく、公立高校にどの位置で合格するかを表示しています。私立国立では、「単願」「併願」「一般」「総合」に分けて判定しています。上記の通り、私立にも対応はしているものの、「私立Vもぎ」とも提携しているため、私立志望の場合には、「私立Vもぎ」もあわせて活用すると良いでしょう。
成績表は受験した約10日後に送付されますが、web上での速報もあります。「ネットサポートサービス」で、自宅のPCですべての公立高校の合格判定ができるます。「過去の模試結果閲覧」「合格判定シミュレーション」「最新入試情報」なども確認できるようになっています。

大学受験なら

河合塾 全統模試
年間約300万人が受験する、全国最大規模の模試。偏差値の信頼性は最も高い。東大や京大、国公立医学部などの最難関レベルへの信頼性は低め。作問は河合塾の現役講師が担当した良問揃い。基礎から応用まで幅広く出題され、学力を測るのに適しています。志望大学の合格判定は、他の模試よりも辛めに出る傾向があります。
種類は大きく分けで3つ「マーク模試」「記述模試」「オープン模試」です。マーク模試は、センター試験を想定したマークシート式の選択問題となっています。記述模試は、国公立二次対策や、私大入試対策向けの、記述・論述式となっています。オープン模試は、特定大対策模試となり、以下の難関大学の傾向に対応した模試です(東大、京大、東北大、名古屋大、大阪大、北海道大、東北大、一橋大、神戸大、広島大、九州大、早稲田、慶應)。また、医学部医学科向けの「全統医進模試」、論文対策模試としての「全統論文模試」もあります。
駿台模試
駿台予備学校が主催する模試。受験者数自体は少なめですが、とにかく難関大学、医学部医学科に強いのが特徴です。難関大学の入試本番に匹敵するハイレベルなたたかいで、実力が明白になります。作問は駿台の現役講師が担当。採点者の質も重視しており、丁寧な採点かつ詳細な解説により、間違えた問題の正確な検証ができます。単なる暗記やテクニックでは対応できない、応用的な問題も多く出題され、重要事項や基礎知識の定着と、応用力や表現力をはかります。成績表と答案は冊子となって返却され、管理も便利で、受験者目線に立っています。
模試の種類は、「駿台全国模試」「駿台全国判定模試」「駿台・ベネッセ模試」などがあります。駿台・ベネッセ模試は、易しめ、駿台全国模試は、ハイレベルな難関大学向けとなります。また、「大学別入試実践模試」では、東大、京大、一橋大、東工大、九大、名大、広島大、北大、阪大、神戸大、東北大の各大学の傾向をつかんだ模試となっています。
進研模試
ベネッセホールディングスが主催する模試。多くの一般的な高校で採用されているため、毎回40万~50万人も受験する、最大規模の模試。問題は基礎レベルが中心で、他の大手模試に比べて、難易度は比較的易しめです。そのため、難関大学を志望する生徒の受験率が低く、大学受験生だけでなく、専門学校への進学を目指す受験生も存在しています。現役生向けに作問されているため、浪人生の受験生が少ないという特徴もあります。旧帝大や私立難関大学を目指す受験生にとっては、志望校判定の正確さは下がるでしょう。しかし、その他の大多数の大学志望者にとっては、非常に正確性の高い模試であると言えます。進研模試の志望校判定では、B判定が合格ボーダーラインとなっており、B判定が出れば合格可能性は十分にあると言って良いでしょう。
高校1年~2年生は、「総合学力テスト」が中心となります。2年最後の模試で、2月に行われる「センター試験早期対策模試」から、志望校判定がつきます。高校3年になると、「ベネッセ・駿台模試」という名前に変わり、問題の難易度はぐっと上がります。

▼次のページでは学力からロードマップを作るについて見てみましょう